内服薬と運転

 内服薬を飲んでいる時には運転は気をつけなければなりません。

 以下は、内服薬と運転に関して、何点か注意事項を列挙したいと思います。

 外回りの営業、その他の業務で自動車運転を要するなどの場合には一定の配慮が必要です。

 

・エビデンスがはっきりしないものが多いようです。

 

・ベンゾジアゼピン系抗不安薬と交通事故の因果関係は結論が出ていません(Smink Egberts, 2010)

 

・内服による治療によって、運動能力が高まり、交通事故の頻度が減るというデータが有ります。

 

・抗うつ薬のSSRIは運転には影響を与えないともかんがえられています。

 

・三環系抗うつ薬は、運転は控えたほうが良いでしょう。

 

 

・添付文書(薬の正式の説明書き)には運転に関する注意事項が書かれていますが、これに関しては検討が立ち遅れていて、根拠なくして画一的に慎重に書かれすぎているところが少なくありません。現実に即した改定が求められます。しかし、現状では、やはり添付文書には配慮をしておくべきと考えられます。

 

学会における検討は以下のものがあります。

 

 日本精神神経学会

 

日本総合病院精神医学会